空を拓く〜建築家・郭茂林という男〜

先日、試写にて観賞。
「台湾人生」の酒井充子監督による、日本統治下の台湾に生れて日本で高等教育を受け、戦後も日本にとどまることを選択しやがて日本初の高層ビル・霞が関ビルの完成に大きく貢献した郭茂林氏のドキュメンタリー。その生涯にわたる建築家としての業績やポリシー、およびビッグプロジェクトにかかわる人々をまとめあげる才に長けた人柄がよく分かる作りになっており、業界人や台湾好きにはもちろん一般の観客も興味深く見ることができるのではないかと。かくいう自分は建築に関してはまったくしろーとで単なる台湾好きなわけですが、最晩年の氏が台北の101ビルをいかにも好きじゃなさそうに評しているあたりが可笑しくてなんともいえず親近感をおぼえてしまいました(個人的にあのデザインは何度見ても違和感が…)。
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