カルロス

先日、試写にて観賞。
実在の国際的テロリストを軸として描かれる、その“大義”のもとに行われた冷戦時代の数々の犯罪と、国益のために彼を利用しては使い捨てにした関係各国の陰謀術数。たとえば「ゴッドファーザー」3部作を続けざまに見たくらいの、あるいはたとえば名物講師による近代テロ史の集中講義をがっつり受講し終えた(別にそういう経験があるわけじゃなく、ある種の妄想としてですが)くらいの充実感・達成感・満足感をもたらす、のべ5時間半の超大作(3部構成。途中休憩2回あり)。役者たちのハマりっぷりも多数の言語や人種が交錯するカオス感もすばらしく、監督のオリヴィエ・アサヤスてこんなエキサイティングな映画を作る人だったのねと張曼玉の元ダン的な認識でしかなかった自分を大いに反省中です。
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