旅のおわり世界のはじまり

日劇場にて。前田敦子は不思議な役者。最大限褒めるなら天性の役者。そんな印象を新たにした、思いがけず余韻は「サウンド・オブ・ミュージック」だったドキュメンタリータッチでパーソナルな風合いの「気づき」の映画。異文化への興味やリスペクトを持つ余裕がないバラエティ番組制作者たちのウズベキスタン・ロケで時折のぞかせる「やってらんねーよ」感やヒロインのあぶなっかしさはちょっとイラっとしたり微苦笑したりさせられるリアルさがあり、それだけに終盤の浄化感もまたひときわ心地よいものがありました。

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