GIRL/ガール

先日、試写にて。バレリーナを目指すトランスジェンダーの少女についての記事に目をとめたベルギーの新進監督ルーカス・ダンが長年の構想をあたためたのちに撮りあげた、昨年のカンヌ映画祭カメラドール受賞作。ホルモン治療を受けながら名門バレエ学校に通う15歳のトランスジェンダー美少女ララの学内での微妙な立ち位置と思春期の葛藤、彼女を最大限理解し応援する父親(片親)との互いを思いやるあまりに本音を言えない関係性の痛みがひしひしと伝わってくる、清冽な青春映画。クライマックスの衝撃はかなりのものでしたが、と同時にその向こうへとさらに突き抜けていく驚きともはや言葉はいらないのだという感慨もまたひしひしと。

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