祝福 〜オラとニコデムの家〜

昨日試写にて鑑賞。ワルシャワ郊外の集合住宅に父と弟と住む14歳の少女オラ。飲酒癖を抱える父と自閉症の弟に手をやきながらも甲斐甲斐しく世話をし、家を出て別な男と子供をもうけた母親にもっと会いに来て欲しいと電話をし、弟がなんとか教会の試験に合格して聖体拝領の儀式を受けられるよう心を砕く、一家の中心とならざるを得ず早々と大人びてしまった表情と一方では年齢相応のピュアな笑顔も見せる彼女の負担を思うと泣きそうになりながら胸のうちで手を合わせずにはおかない祈りのドキュメンタリー。一番驚かされたのは、幸い子供を虐待したりはせず基本的には善良そうなのだけれど一般的な責任感とか判断力がどこかへすっとんでしまっているアダルト・チルドレンな父と母。それでも大事な家族であることには変わりないと悟っているかのようなオラに後光がさして見えました。彼女に無限の祝福がありますように。
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