静かなふたり

試写にて鑑賞。プレスによれば、原題の仏語は直訳すると「奇妙な鳥たち」で、風変わりな人たちのことを指す言葉なのだそう。なるほど登場人物はそれぞれちょっと風変わりではあるけれど奇人変人というより寓意的な造型が印象深い、詩的でエレガントで魅力的な小品。思わせぶりすぎな書き方で恐縮ですが最後の方で登場する男性はきっと◯◯の◯◯なのだな!と完全な直感なのでぜんぜん違うかもしれないけれど勝手にしみじみしてしまった。主役のロリータ・シャマは、あの偉大なるイザベル・ユペールの娘で、自分はこの映画で初めて知ったのですが(遅?)さすがの血筋というべきかとても素敵な女優さん。そして主役の半分はパリという街そのものであり、舞台が古書店であり、かつなにげに猫映画でもあり、個人的にツボに入る部分が多々。ちなみにヒロインの友人役がヴィルジニー・ルドワイヤンでした。
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