ソニータ

昨日試写にて鑑賞。タリバンの横行するアフガニスタンからイランに逃れた不法難民で、故郷に住む母親の決めた相手と9千ドルと引き換えに強制結婚をさせられることになった16歳の少女ソニータ。産み育ててくれた母にはもちろん恩を感じている、でも人身売買同然の結婚などしたくない。心の叫びをラップに乗せ、堅牢なしきたりに必死であらがおうとするソニータの絶望と希望、ソニータだけでなく同じ境遇に置かれている少女たちの運命、支援団体の支援の限界、さらには監督自身のジレンマと覚悟まで、ものすごくシリアスな現実を前に撮るほうも見るほうも息詰まるような展開がなまじのフィクションをはるかに凌駕する魂のドキュメンタリー。
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