雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

試写にて鑑賞。原題は「Demolition」。邦題は劇中に出てくる文言なのですが見る前から詩的にイメージをふくらませてくれてなかなかステキです。妻が死んだのにちっとも悲しくならない自分をもてあまし、奇矯な破壊行動をエスカレートさせていく主人公。そんな男の痛みに寄りそうシングルマザーとその息子。誰もが多かれ少なかれ体面や現実逃避や自己防衛のための仮面をかぶって生きている中、仮面を破壊することで見えてくるものとは…。思いがけない事実が明らかになってからの終盤の展開のあざやかさに、ちょっと陶酔感。病的でナイーブであやうさをはらんだジェイク・ギレンホールがさすがの説得力でした。
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