ミューズ・アカデミー

昨日試写にて鑑賞。ミューズ・アカデミーとはバルセロナ大学で教鞭をとるイタリア人教授が開講した講座名。文学や絵画など芸術における創作者にとっての原動力たるミューズ(女神)について教授が持論を展開しそれに対し女子生徒たちが口ぐちに反論や疑問や自己主張を始めるパワフルで知的で頭でっかちでどこか滑稽で空回り感もある授業風景に始まり、教室を離れても自宅や出張先や車の中などで教授と彼自身のミューズたちの内側からとめどなくあふれ出しぶつかり合う言葉と感性と欲望の洪水。ホセ・ルイス・ゲリン監督の最新作は、ドキュメンタリーなのかフィクションなのか両方なのか両方だとしたらその境界が那辺にあるのかもつかめなくてちょっと呆然としてしまう、これまで見たことのないような映画。分かったかと聞かれたらよく分からなかったと認めるけれど少なくとも刺激的でストレスフルで不思議な面白さでした。
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