われらが背きし者

試写にて鑑賞。ロシアン・マフィアの大物がたまたま知り合ったイギリス人に自らと家族の運命を賭けて国家レベルの機密データを託し、それを受け取ったMI6の一匹狼が動き出す…。さすがは原作ジョン・ル・カレ、手に汗にぎる緊迫感と疑心暗鬼の中にギリギリまで抑制された温かみと人間味がにじむダークでクールな極上のサスペンス。「ゴーストライター」をちょっと思い出させる巻き込まれ型主人公のユアン・マクレガーの好感度もさりながらなまりのきつい英語をまくしたてるロシアン・マフィアなステラン・スカルスガルトのあやしさといったらもうほんと俳優として最強感マックスでしびれっぱなしでした。密度の濃いストーリーを100分強で見せきったスザンナ・ホワイト監督の手腕もあっぱれ。これぁ原作も読まねば!と決意中。
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