鏡は嘘をつかない

試写にて鑑賞。2011年の作品で、同年にTIFFで上映されたさいには見損ねておりました。舞台はインドネシアの赤道直下に位置する海域、“海のジプシー”と呼ばれ浅瀬に建てた高床式の小屋で暮らすバジョ族の少女パキスは、漁に出たきり帰らない父を待ち続けている。母親も深い喪失感にとらわれ、パキスを気づかう余裕がない。そんな時、ジャカルタからイルカの研究家が来てパキスの家に滞在することになった。ハンサムで優しい男性(「ドラゴン・ガール」や「黄金杖秘聞」のレザ・ラハディアン!←自分にとって数少ない名前と顔が一致するインドネシアのスターの1人)の存在が、パキスの胸にも母の胸にも小さなさざなみをたてて…。プレスによればこれが長編劇映画デビュー作のカミラ・アンディニ監督はガリン・ヌグロホ監督の娘さん。美しくも時に過酷な大自然の中の人々の暮らしぶりと生命力、一種民話的な肌触りがあたたかく清新な作品でした。
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