ギリシャに消えた嘘

こと原題「The Two Faces of January」。昨日試写にて鑑賞。「太陽がいっぱい」の原作者パトリシア・ハイスミスのクライム・サスペンスの「ドライヴ」の脚本家ホセイン・アミニによる初監督作。「華麗なるギャツビー」(R・レッドフォード主演の旧作のほう)を思わせるヴィゴ・モーテンセンキルスティン・ダンストの造型にまずは期待大で実際2人ともすばらしくファッショナブルでワケありなキャラクターが魅力的でしたがそれ以上にオスカー・アイザックの美しさにくらっくらきてしまい…。基本おぢさま好きなのに、不意を突かれた感あり。とにかくあの愛すべき猫映画にして音楽映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」の頭もじゃもじゃ髭ぼうぼうな心やさしきだめんず男の印象とは別人のようで、ほかにも何本か彼の出演作は見てるはずなのによく思い出せなくて「ドライヴ」に出てたっけ?と思ったらキャリー・マリガンのムショ帰りの暴力夫役でこれまた印象違いすぎ…。映画そのものも「太陽にいっぱい」を思い出させる(もうちょっと小粒な感じですが)男女3人の心理ドラマにファーザーコンプレックス的な要素をからめさらにアテネクレタ島さらにイスタンブールまで舞台を移す観光映画的風趣も大でした。
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