試写にて鑑賞。ナチス・ドイツ占領末期のフランスで、敗色の濃くなったドイツ軍がヒトラーの命令により進めていたパリを廃墟と化す作戦を瀬戸際で食い止めたのは中立国スウェーデンのパリ駐在総領事だった…。史実にもとづいた舞台劇を「ブリキの太鼓」「シャトーブリアンからの手紙」のフォルカー・シュレンドルフ監督が映画化。国家間の交渉と駆け引きを互いにどこまで知的に冷静に人間的にそして未来志向でやれるか、それだけでなくしばしばそこへ偶然的要素も加わって歴史が大きく動いていくことを、原題の「Diplomatie」（＝外交）という言葉の重みと共に実感。おりしもパリで悲劇的な事件が起こり、またワタクシごとながら一昨年おのぼりさんでパリ旅行をしたりしたもので、ひときわタイムリーというか今見るべき映画という気がいたしました。
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