オンライン試写にて。ラース・フォン・トリアー監督による伝説の北欧ホラー最新作、という前知識だけで大いに期待していた319分の大作。デンマークの総合病院を舞台に、夢遊病の老婆が夢の中で呼ばれた少年を救うため入院し怪異な現象を解き明かそうとする、エグくてブラックで、ホラーといえなくはないけれど奇妙に現実的で露悪的な悲喜劇＆不条理劇。オリジナルは90年代に本国デンマークで最高視聴率が50％を超えたというとてつもない人気TVシリーズだそうで、本作はそれから四半世紀を経ての最終章。その往年のTVドラマを知らずしてこれほどひき（ずり）こまれるとは、旧作を見ている人なら文脈的に何倍も驚いたり楽しめるのではと察します。ラース・フォン・トリアー作品は好きなのも苦手なのもあるんですが今作は自分としてはダントツにとっつきやすく、期待以上にぶっとんだ面白さでした。
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