丘の上の本屋さん

劇場にて。眺めのよい高台の広場で小さな古書店をいとなむ老店主リベロとアフリカ移民の少年エシエンの友情を中心に、隣のカフェで働く青年やラテン語の辞書を売りに来る教授などなど書店に出入りする人々の人生の一端をかいま見せるチャーミングなイタリア映画。いい意味でまったく奇を衒うところのない心あたたまるエピソードが訥々とつむがれて、予想されるエンディングにちゃんとそのまま向かっていく終盤ではあわや嗚咽しそうになるほど泣いてしまった。。あとから思うと、この映画そのものがリベロであり自分も含めて観客がエシエンなのかもしれないなと。

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