不思議の国の数学者

オンライン試写にて。私立難関校に入ったものの落ちこぼれかけている少年が学校警備員の中年男に弟子入りして数学の面白さに目ざめていく、チェ・ミンシク最高映画。そう、こういうチェ・ミンシクが見たかった。彼があぶらぎっしゅでクセのつよいキャラをやらせたら天下一品なのは疑いなく、だからこそたとえば「春が来れば」のような作品はいとおしさも倍増しで、そんなチェ・ミンシクにぐっときてうるっとさせられるとともに脱北者映画としての芯も感じさせる良作。

余談ですが劇中「数学は美しい」という文言が出てきて、それもぐっときました。もちろん数学だけでなく文学や化学やなんであれ美しさを感じる教科は人それぞれにあると思うけど、太古の昔、若かりしころはそういえば数学にロマンを感じたことがあったなあと遠い目になった次第です(残念ながら今や完全に忘却のかなた)。

公式サイトはこちら