JAIHOにて。ドキュメンタリー映画「失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン（原題：龍的深處 - 失落的拼圖）」（03）で成龍の両親の知られざる激動の半生を追った張婉婷監督が、あらためて彼らをモデルに（９割がた実話とのこと）劉青雲、湯唯主演で撮った15年の劇映画。遅ればせながら初めて見ました。JAIHOさんありがとうございます。一般にはジャッキーパパというとパイプを口にしたおしゃれな好々爺のイメージかなと思うんですが、若いころに日中戦争と国共内戦を命からがら生き延びて本土から香港へ渡りさらにはオーストラリアへ移民というドラマチックな人生を送ったことを知ると、近年すっかりガチな中国人となった（かにみえる）ジャッキーのいろんなあれこれ（具体的なことは略）とかこれまたいろいろあった（同じく略）息子の房祖名が陳姓から房姓に変えたこととか、彼らのルーツを思えばある意味必然だったのかもと。これはひとえにジャッキーが大スターなのでこういう映画が作られ「そうだったのか」と見る者の目からうろこを何枚も落としてくれたわけですが同時にそうでない人たちそれぞれの家族の歴史にも大なり小なり思いを馳せずにはいられない深い作品でした。
