理大圍城

昨日香港インディペンデント映画祭にて。

公式サイトの紹介記事によれば「2019年の民主化デモの中で最もスキャンダラスな事件であったが、あまりマスメディアでは報道されておらず、その真相と経緯も未だに明らかにされていない点が多い」という、学生のデモ隊と警察が凄惨な攻防を繰り返しキャンパスが戦場と化した香港理工大学内部の記録映像。籠城が長引き疲れと恐怖と絶望にかられていく学生たちの痛ましさと武力行使をためらわない警察(=絶対権力)の圧倒的優位との深い溝に、かたずをのんでなりゆきを見守るしかない88分。威嚇のかたわら投降をうながすため、大学を包囲する警察が周杰倫の「四面楚歌」や陳奕迅の「十面埋伏」を大音量で流し、対抗して学生たちが許冠傑の「学生哥」を流す場面では思わずぶふぉとなりかけ、笑うに笑えないけど、香港ってそうなのかと虚をつかれました。