ペトルーニャに祝福を

劇場にて。北マケドニア(旧ユーゴ)を舞台に、30歳過ぎて定職につけず悶々と過ごすペトルーニャが、女人禁制の伝統儀式の場に出くわして衝動的に参加しその年の幸運を呼ぶという十字架を手にしたことから男たちを怒らせ警察が出動する大騒ぎに。。いろいろこじらせすぎてイタタタな印象だったペトルーニャの怒りや懊悩や開き直りがひきおこすすったもんだに家族と宗教とジェンダーのテーマが濃厚に反映された、実話に着想を得た女性監督テオナ・ストゥルガー・ミテフスカによるアイロニカルで滑稽で予測不能な痛快作。結局なんのための十字架なのか…ほんとそれ。世界中のペトルーニャに幸あれかし。

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