群山 鵞鳥を咏う

先日大阪アジアン映画祭にて鑑賞。あとから作品解説を読んで驚いてしまったのですが、自分はこの映画、映画の前半が物語の後半で、途中で表題のタイトルが入りそこから物語の前半が始まる、一種無限ループ的な作りだと思ってました。そう解釈した人がほかにもいるといいんですが。。そうでないと自分の中でこの映画のお気に入り度が少しばかり減じてしまうのですが。。なんか自信なくなってきた・・・。

ともあれ映画を観終わった時点ではかなり好きでした。もともとチャン・リュル作品は「キムチを売る女」でガツンとやられて以来ずっと好きで「春の夢」が今のところ一番大好きで「慶州」はあいにく未見ですが日本公開が決まったそうなので楽しみにしている、要するになんか映画的リズムや肌ざわりがしっくりくるというか好みなのです。その意味では今回も、何やら人生こじらせかかっている男と女のなりゆきまかせの小旅行のゆるゆる感とヒリヒリ感の同居する不安定さが不思議と心地よく、ムン・ソリもいつもながら良いけど個人的にはダントツでパク・ヘイル推し。酔っ払って中国語(うまい)で歌い手をひらひらさせるシーンとかちょっと泣きそうになりました。。

ただし好き嫌いのわかれるタイプの作品だろうな、ちょっと長かったしな、とは思います。たまたまですが上映が終わって帰る人混みの中で、「意味がわからなかったね」「おもろなかったね」という会話も耳に入りました^^;