こと原題「貪狼」。試写にて観賞。「SPL」シリーズ３作目となる本作は、監督が第１作目と同じく葉偉信、アクション監督が第１作目でドニーさんと死闘を演じた洪金寶。主演は２作目「ドラゴン・マッハ！」の悪役・古天樂に加えて新たに呉樾、また２作目の主演の一人だったトニー・ジャーが特別出演、とかぶっていたりかぶっていなかったりですがそもそも話は繋がってなくてとにかく今回も「SPL」っぽい面々が鬼の形相で血と涙の雨を降らせる、期待以上にえぐくて容赦ないゴリゴリの香港式アクションドラマでした（←褒めてます！）。古天樂が前作の狂気っぷりもやばかったけど今回また別の方向へふり切れてしまった父親のエゴと復讐心を爆演し金像奨影帝も納得。もう一人の主役・呉樾も全方位的によかった。呉樾ってこれまでアクションはすごいけど芝居はいまいちと思っていたのが役者としても俄然いい感じに熟成してきて（偉そうにすみません）完成が待たれる葉偉信の最新作「葉問４」にもメインキャストで出演ということで葉偉信組の顔の一人になったかも。そしてまたトニー・ジャーが客演ながら見せ場はがっつり。舞台がタイとくればおなじみのヴィタヤ・パンスリンガムと盧恵光も期待を裏切らない、そうそうそう来なくっちゃな役どころでした。
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