To Singapore, with Love

中文タイトルは「星国恋」。昨日、専修大学での上映会にて鑑賞。国家治安法により母国シンガポールに住めなくなって長い年月がたつ政治亡命者をイギリスやタイ、マレーシアにたずねて彼らが国を追われた経緯や現在の生活ぶり、望郷の念を取材した、女性監督タン・ピンピン(陳彬彬)による13年のドキュメンタリー。海外では映画祭で賞をとったり公開されたりしている一方、国内での上映・配給は禁じられ、ニッポンでは高等教育機関でしか上映できないという稀少な作品で、アジア有数の先進国であり一見成功した民主主義国家と思えるシンガポールの歴史の暗部や今も体制批判が許されない現状など、上映後のレクチャーや質疑応答も含めて大いに勉強になりました。基礎知識が足りなくて後から資料を読んで色々わかった部分もあったので、このような上映会はありがたいです。